喪服のクリーニング代は高い!頻度は毎回じゃないとダメ?
2020/05/14
必要ではあるものの頻繁に着ることのない喪服。
いざ着ても、たった数時間や1日のみの着用のことも多いですよね。
夏場はともかく、秋、冬、春など、汗もかかないような季節ですと、ほんの少し着用しただけでクリーニングに出す必要があるのか疑問に思ったりもしますよね。
喪服のクリーニング代って、なんだか少しいお高め…。
自分ひとりならまだしも、家族分となると、けっこうまとまった出費になりますから、余計に毎回クリーニングをするかどうか考えてしまうところです。
結論から言うと、喪服は毎回クリーニングをしたほうがいいのです。
それにはきちんとした理由があります。
ここでは、
・喪服のクリーニング代が高い理由
・喪服を毎回クリーニングしたほうがいい理由
・クリーニングではなく喪服を自宅で洗う方法
などをお伝えしていきます。
洗える喪服もご紹介していますので、新調される際は参考にしてください。
喪服のクリーニング代は高いの?
喪服のクリーニング代の相場は?
喪服のクリーニングにかかる費用は、お店にもよりますが1500円~2000円程度です。
喪服の素材によってはもう少し高くなることもあります。
さらに、店舗によってコース名は違いますが、「デラックス仕上げ」など、仕上がりのいいお高めのクリーニングのコースもあり、その場合はさらに追加料金がかかったりもします。
喪服のクリーニング代は、通常コースでもビジネススーツや通常のワンピースやジャケットなどと比べると少し高い料金のお店が多いです。
男性用の喪服の上下は、ビジネススーツと見た目はほぼおなじですし、女性用の喪服も、通常のワンピースやジャケット、スカートと似通った見た目です。
特別クリーニングにあたって違いがないようにも感じられますが、なぜ、喪服だということでクリーニング代が高いのでしょうか。
喪服のクリーニング代が高い理由
喪服は一般的に長期的にクローゼットなどで保管されることが多いです。
このことから、クリーニング店では、収納している間に、喪服が痛まないよう、防カビ加工、防虫加工を何も言わなくてもコースに組み込んでいる場合もあります。
それだけでなく、着用時の汚れから守るために撥水加工をしたり、型崩れのないように折目加工をするクリーニング店もあります。
通常のスーツやワンピースのクリーニングの場合は、これらの防カビ加工、防虫加工、撥水加工、折り目加工は有料オプション扱いになっていたりしますから、その分がもともと上乗せされていると考えれば、価格としては妥当です。
また、喪服は普通の黒い洋服とは黒の色の質が違います。
これは、黒く染めるために染め方にも工夫がなされているからです。
この黒さを守るためにも、喪服は丁寧に扱うようにしているクリーニング店が多いのです。
喪服のクリーニングは、喪服の生地のみならず、縫い糸などの黒の色味も落ちないように配慮されていることが多いです。
スポンサードリンク
喪服のクリーニングに出す頻度は?
夏場は汗をかきますから、さすがにクリーニングをしたほうがいいと思われる方のほうが多いでしょうが、春、秋、冬などの汗をかきにくい時期の場合は、1回短時間のみの着用ですと、汚れていない気もしますよね。
喪服は黒ですから、汚れも目立ちません。
しかし、実際には、目に見えない汗や皮脂の汚れがついている可能性が高いです。
すぐにまた着用する予定がすでにある場合は、数度着てからのクリーニングでも喪服の品質には問題はありませんが、喪服ですから、先の予定がたっていることはないに等しいですよね。
次に着用するのが数ヶ月後、数年後になるかもしれない場合は、着用後毎回クリーニングに出しておいたほうがいいです。
というのも、汗や皮脂がついたまま洋服を保管すると、着用時は見えなかった汚れでも時間がたつと変色しシミになってしまったりします。
喪服は漆黒ですので、汗や皮脂の白っぽいシミは逆にとても目立ってかっこ悪いです。
久しぶりに喪服をクローゼットから出すと白い細かい汚れが広範囲にひろがっていることもあり、この原因は白カビです。
それだけでなく、汗や皮脂は虫の大好物なので、虫食いの原因にもなります。
白カビはとることができますが、今日明日には着用する喪服に手間をかけてカビとりをするのも面倒です。
目立つところに大きな虫食いができてしまえば、恥ずかしい思いをしますし、喪服自体がもう着れないものになってしまい、結果として余計に高くつくことにもなりますよね。
また、喪服の品質維持のためだけでなく、不幸の場に出席したあとということで、縁起的な意味合いでも、毎回洗うほうがいいと言われていたりもします。
スポンサードリンク
自宅で喪服を洗濯できる?
喪服は毎回クリーニングをしたほうがいいと説明してきましたが、それでもやはり、クリーニング代がネックな方もいらっしゃるでしょう。
家族分の喪服を一斉に毎回クリーニングに出すと出費になりますものね。
また、喪服を着る予定が近くてクリーニングに出す必要性は感じなくても、汗や線香の匂いが気になるのであれば洗いたくなります。
実は、喪服の素材によっては自宅で洗濯をすることが出来ます。
ただし、型崩れの可能性や若干の色落ちがないとは言えませんので、そのあたりは自己責任で行ってくださいね。
自宅で喪服を洗濯する方法
喪服についている洗濯表示を見て水で洗えるか確認しましょう。
素材よっては水洗いが出来ません。
その場合は、いさぎよくプロにおまかせしましょう。
家で洗濯をするならば服を傷めないために、手洗いや洗濯機の手洗いコースを使うと安心です。
洗剤もおしゃれ着用、ドライ用など、デリケートな素材用のものをつかうことをおすすめします。
洗濯機に入れるときは形を崩さないように畳んだりボタンを止めてから洗濯ネットに入れて洗いましょう。
洗い終わったらシワや型崩れが残らないように整えながら干しましょう。
干す場所も洗濯表示に従って干して乾かしましょう。
アイロンがけは当て布をして喪服に直接アイロンが服に当たらないようにしながら、時間をかけずに済ませると服を傷めずに仕立てることが出来ます。
アイロンを当てる時間を短くする為に、綺麗な形に整えてからアイロンがけをするといいですね。
高温でアイロンがけをしたり、当て布なしでアイロンをかけると、縮みやテカリの原因になりますのでご注意ください。
喪服のクリーニング代をおさえるためのおすすめは、洗えそうな女性モノの喪服にワンピースや洗える男性用のパンツなどは自宅で洗い、男性モノのジャケットは型崩れする危険もあるのでプロに任せるなど、アイテムによってクリーニングと自宅での洗濯を使い分けることです。
洗濯やアイロンがけに自信のある方はいいのですが、あまり自信のない方は男性モノのジャケットを自宅で洗いアイロンをかけるのは、少し難易度が高いかもしれません。
また、何度も自宅で洗っていると、喪服の縫製に使われている糸が色落ちるする可能性があるというリスクもあります。
喪服は真っ黒、黒さが大事ですので、糸の色が少しおちてきていても目立つので、そのあたりはご自分で責任を持って判断してください。
洗える喪服を最初から買っておくのもいいですね。
|
|
自宅での喪服の保管方法
喪服を洗い終わったら次の着用時まで保管することになります。
クリーニングに出した場合は、クリーニング店から戻ってきた時にビニールがかぶさっているなら湿気がこもらないようにすぐに外しましょう。
ビニールをかけたままよりも、外してからクローゼット保管するほうが、喪服の保管としては正しい方法です。
ただし、少しいいクリーニングのコースですと、そのまま保管できるよう通気性のいいカバーをかけてくれていることもありますので、その場合ははがさなくてOKです。
喪服は通常よく開け閉めするクローゼットではなく、長期保管の洋服ばかりが入っているクローゼットに入れている方も少なくないでしょう。
その場合は、湿気でカビないようにクローゼット内に除湿剤を置いたり、たまに晴れた日にクローゼットの扉を開けて換気をするといいですね。
防虫用のカバーも販売されていますので、そういうアイテムを利用するのも効果的です。
防虫剤や除湿剤には、有効期限がありますから、まめに期限をチェックし取替えることも大事です。
|
まとめ
喪服は、見た目に汚れていなくても、毎回できるかぎり洗濯もしくはクリーニングをしましょう。
そして、保管時も湿気などに注意し、いざというときに、慌てないようにしておきましょう。
喪服のクリーニング代を節約したいがために、喪服を台無しにして買い替えとなれば余計にお金がかかってしまいますのでご注意くださいね。
毎回喪服をクリーニングするが面倒…なんて場合は、最近ではレンタルがありますので、便利ですよ。
こちらでクリーニングする必要も、保管する必要もなし。
必要なときに、ネットでオーダーするだけ、返却も送り返すだけ、女性モノ、男性モノ、お子さん用など品揃えも豊富で小物類も揃いますので、おすすめです。
|