喪服のアイロンのかけ方!アイロンなしでのしわ取り方法も解説
2020/05/14
喪服が必要になるときって、突然やってきます。
連絡をうけて、クローゼットから喪服を引っ張り出したものの、しわだらけになっていて「どうしよう!」と焦った経験はありませんか?
しわを取るためにクリーニングに出したいけど、翌日に着たいからクリーニングじゃ間に合わない…なんてことも多々ありますよね。
そんな時、緊急手段として自宅でのアイロンがけを考える人も多いのではないでしょうか?
自分でアイロンがけすればその日のうちにしわを取ることが出来ますし、日数やコストもかかりません。
急いでいる時の現実的な方法のひとつです。
喪服を自宅でアイロンがけすることは可能ですが、喪服そのものを痛めないように気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。
今回は、
- 自宅での喪服のアイロンがけをする時のかけ方のポイントや
- アイロンがない場合のしわ取り方法
など、喪服のしわ取りに役立つ情報をご紹介していきます。
「喪服のしわが取れなくて困ってます!」という人は、是非参考にして下さい。
喪服に自宅でアイロンをかける方法
ではまず、アイロンが自宅にある場合のアイロンの方法をお伝えしてきます。
一般的な喪服はポリエステルが使われた生地のものが多いですが、高級な喪服になるとウールなどの自然素材が使用されているものもあります。
喪服自体のお値段こそ違いますが、ポリエステルにせよウールにせよ、基本的に自宅での洗濯・アイロンがけは推奨されていません。
アイロンのかけ方を間違えてしまうと生地が傷んで縮んだり、テカったりすることがあるからです。
せっかく喪服のしわが伸びても、縮んでしまったりテカってしまったりしたのでは意味がありませんよね。
大切な喪服を傷めて後悔しないために、自宅で喪服にアイロンをかける時に気をつけておきたい、かけ方のポイントをチェックしていきましょう。
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喪服のアイロンがけのポイント
①品質表示を確認
まず最初に、喪服についている品質表示を確認します。
多くの場合はポリエステルやウールの入った生地でしょう。
アイロンの表示部分も確認し、温度設定がどの程度までOKな生地なのか見ておきます。
高温、中温・低温、最近の新しいアイロンの表示マークですと、アイロンの中に「・」がついています。
「・」「・・」「・・・」の三種類で、数が多いほど高温となります。
もし、アイロンの表示にバツがついていて、アイロンNGとなっている場合…
それでもどうしてもシワをとらなければならないという場合は、はしっこの目立ちにくい部分でかなり低温であて布を2重にしながらアイロンをかけてみるなど、様子をみながら自己責任でアイロンをかけることになります。
もしくは、後半でご紹介する、アイロンなしの場合を参考にしてみてください。
②あて布を使う
喪服をアイロンがけする時に忘れてはいけないのがあて布です。
ポリエステルを始めとする生地は熱に弱く、直接アイロンをあてるとすぐに傷んでしまいます。
生地を傷めることは縮み・テカりなどの見栄えの悪さにも繋がってしまいますので、必ずあて布をあててアイロンをかけるようにしましょう。
あて布の選び方
あて布は手芸用品を販売しているお店で購入することが出来ます。
もしくは、自宅にある使っていない布などを使用してもOKです。
自宅にある布を使う場合は、色つきの布ではなく出来るだけ白に近い色の布を選びましょう。
白系統の色の布をあて布に使用することで、色移りなどのトラブルを防いでくれます。
あて布を買いに行く暇がない!自宅に布もない!という場合は、綿素材のハンカチやタオルなどで代用できます。
できればアイロンがけがスムーズに出来るようになるべく凹凸の無い布を使用することをおすすめします。
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③スチームを使う
あて布に加えて、自宅で喪服をアイロンがけする時に活用したいのが、アイロンについているスチーム機能です。
アイロンの水の入口がありますので、そこを開けて、カップを使って水を入れます。
下の画像のアイロンの場合は給水口は矢印のところです。
その状態で、温度を設定。
140℃程度の低めの中温で様子をみながらはじめるのがおすすめです。
(品質表示のアイロンマークが低温だった場合は、さらに低めの120℃くらいで様子をみるといいでしょう)
スチームの温度は140℃程度に設定し、しっかりとあて布をした上で、しわを伸ばしながらアイロンがけしていきましょう。
スチームのあてすぎは生地の傷みの原因になりますので、時々アイロンを外してあて布の下の喪服の生地の様子をみながら行うと安心です。
④きりふきやしわとりスプレーを活用する
「スチームだけではなかなかしわが取れない」という場合は水を入れたきりふきや市販のアイロン用のしわ取りプレーを使うとよりしわを取りやすくなります。
ドライアイロンなど、アイロン本体にスチーム機能がついていないものもありますよね。
その場合も、きりふき・アイロン用しわ取りスプレーを使うことでスチームの代用になります。
喪服にきりふきやしわ取りスプレーをふきかけ、その上にあて布をして、しわを伸ばしながらアイロンがけをしていきましょう。
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アイロンなしの場合の喪服のしわの取り方は?
ここまでアイロンを使って喪服のしわを取る方法をお伝えしましてきましたが、一人暮らしの場合など「アイロン自体を持っていない」という人も多いですよね。
しわを伸ばしたいけれど、家にアイロンが無いという場合はどうしたら良いのでしょうか?
アイロン無しでも出来る喪服のしわ取り方法をご紹介します。
①シワとりスプレーを使う
アイロン無しで、喪服のしわ取りをするためのひとつめの方法は、しわ取りスプレーを使った方法です。
こちらはアイロンを使ったしわとり方法の一つとしてもご紹介しましたが、しわ取りスプレーにはアイロン不要のタイプも発売されているんです。
使い方としては、しわの気になる場所にスプレーしてしわを手で伸ばし、吊るしておくだけでOKです。
スプレーの水分がかわいたら、シワがのびているというわけですね。
アイロンが不要なので、喪服を荷物として遠方へ運んで、その後着替える場合など、出先で衣類のシワが気になった時にも使用出来て便利です。
消臭・殺菌効果のあるものや、静電気防止効果・衣類のトリートメント効果があるものなどもありますので、自身の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
ただし、革製品や着物、水に弱い生地などしわ取りスプレーを使えない洋服や生地もありますので、お手持ちの喪服の品質表示をしっかりと確認したうえで使用しましょう。
最初に使う時は、目立たない位置にスプレーして色落ちがないか確認するなどしておくと安心です。
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②お風呂に吊っておく
アイロンが無くても喪服のしわ取りが出来るふたつめの方法は、お風呂場の蒸気を利用した方法です。
お風呂でシワをとる方法
- お風呂場に熱いシャワーを流す。
- ドアを閉めて、お風呂場を蒸気で満たす。
- お風呂場が白く曇るくらい十分に蒸気が満ちたらシャワーをとめて、浴室内にハンガーにかけた喪服を吊るしておく。
- 吊るす時間の目安は30分くらいです。
お風呂場を熱いシャワーで温めて、30分程度喪服を吊るしておくだけという簡単な方法ですが、これで驚くほど簡単に喪服のしわを取ることが出来るんです。
ただ、毎回シャワーを流しっぱなしにするのはもったいないですよね。
少しでもシャワーを流す時間を短くするために、入浴後などお風呂場が温まっている状態で行うとより経済的です。
浴室内に、洋服をかけるところがない!という場合は、つっぱり棒などを利用すれば大丈夫です。
この方法ですと、遠方の葬儀の場合でも宿泊先のホテルなどでしわ取りができますのでチャレンジしてみてください。
つっぱり棒は、短めのものですと100円ショップでも購入できますが、購入の際は、耐荷重と長さをよくご確認ください。
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③クリーニング屋さんでアイロンがけを頼む
「色々試してみたけど、頑固なしわがどうしてもしわがとれない!」という場合は、クリーニング店の「アイロンがけのみ」というサービスを利用するのも一つの手です。
あまり知られていないため「アイロンがけのみなんて本当にやってくれるの?」と疑問に思う人も多いかもしれませんが、実は「アイロンがけのみ」というサービスを行っているところも多いです。
料金は各クリーニング店によって差がありますが、通常のクリーニング料金の2割~4割程度で行ってくれるところが多いと言われています。
アイロンがけのみならフルコースのクリーニングと比べて時間もかかりませんし、緊急時には便利なサービスですね。
クリーニングのメニューに記載されていなくても、実際に問い合わせてみたらアイロンがけのみの依頼も可能だったというお店もあります。
しかし、全てのお店が行っているわけではありませんので、
- アイロンがけのみは可能か
- 仕上がり時間はどのくらいか
- 料金はいくらか
などを、ご近所のクリーニング屋さん数件に、電話などで問い合わせをしてから店頭へ向かうといいでしょう。
まとめ
急な喪服の出番にあわてている方、大丈夫です。
自宅でもシワをとることはできます。
アイロンがあるのが一番ではありますが、ない場合でも諦めることなかれ。
アイロンあり、アイロンなし、どの方法であっても、クローゼットから出したときのしわだらけよりは格段にしわが消えてくれるはずですよ。