冬物衣類の洗濯&しまい方の裏技7つ!ニットの縮み修復やカーペットも
2020/06/05
2015年3月29日放送の関西テレビ「よ~いドン!サンデー」にて特集されていたクリーニングのプロ・山崎勝さん直伝の冬物の洗濯や収納のコツをまとめました。
冬の終わり…洋服を大量にクリーニングに出したり、冬モノのぬくぬくした素材のラグやカーペットを片付けたりするときの正しい方法です。
縮みが気になり、捨ててしまおうかと思いながらも迷うお気に入りのニットも実はおうちで復活させることができますよ!
冬から春への季節の変わり目に、知っておきたい裏技がたくさんです。
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1.防虫剤の有効な使い方
防虫剤はクローゼットを開けたり閉めたりすることで効果が減少してしまいます。
開閉するたびにガスが逃げますので、頻繁に開閉すると、防虫剤のメーカーが表示している使用期限や効果よりも、大幅に期限も短くなるばかりか効果もダウンしてしまっています。
もったいない!
冬モノの洋服を入れている収納を他の季節に全く開けないのであれば大きな問題ではないですが、開閉する場合は、防虫剤のガスをいかにもれないようにするのかが大切。
そこで、いい方法がこれ。
一着ずつビニールに入れてその中に防虫剤を一緒にいれるんです。
このビニールに入ったままであれば、開閉の多いタンスやクローゼットに入れておけば、効果が減らずに安心。
クリーニングに出した洋服をビニールのカバーのまま収納するのはよくないとも言いますが、防虫という意味では、そのビニールがかかった状態で、ビニールの中に防虫剤を入れて保管するといいということになります。
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2.冬物アウターはクリーニング?自宅で洗える?
冬物衣類で一番洗濯や収納にこまるのは、コートやジャケットなどのアウターではないでしょうか。
クリーニングに出せばいいのはわかっていても、アウターってクリーニング代が結構高価でバカになりません。
だから自宅で洗ってみようか…なんて考えたりもするでしょう。
しかし、アウターこそ、プロに任せるべきもの。
自宅で洗うとアウターは型崩れしてしまい、結果として残念な感じになってしまいます。
えーっ結局クリーニングか…お金かかるじゃない!とがっかりすることなかれ
プロから見ても、ニットなどは、自宅で洗えるものは洗っても問題ないんです(表示をよく確認してください)。
アウター以外で、自宅で洗えそうなものは自宅であらって、アウターはクリーニング屋さんにまかせるのが賢い方法。
アウターの汚れなどをそのままにして収納してしまうのだけは絶対にやめてくださいね。
汚れの部分は、虫の大好物。
虫食いの原因になりますのでご注意を!
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3.クリーニングの袋はとる?とらない?
先ほども書きましたが、クリーニングのビニール袋はとって保管するほうがいいとよく言われますよね?
なぜかというと、クリーニング時の溶剤の匂い(石油みたいな匂い)が洋服につきやすくなるから、です。
しかし、本来、クリーニング後の返却時点で、溶剤の匂いがする事自体がおかしいことです。
もし、匂うのであればビニールはとる必要がありますが、匂わないならばとらなくてOKです。
実は衣類は全般的に、ビニールがかかっている状態のほうが、しわになりにくいというメリットがあります。
アウターはクリーニングに出すときに、通常コースよりも少し高額な防虫加工のできるコースがあり、このコースで仕上げてもらうとより保管は安心です。
4.クリーニング後のハンガーは?
クリーニングに出すと、畳仕上げに指定しない限りは、ハンガー仕上げになることが多いですね。
クリーニング後の衣類のハンガーそのままにしていませんか?
クリーニング屋さんのハンガーは種類が大雑把。
洋服にあっていないハンガーをつかっていることもあります。
ですので、クリーニングからかえってきたら、自分の洋服にあったハンガーに変えてから保管するのがベスト。
合ってないハンガーは大切な洋服の形をくずしてしまいますからご注意くださいね。
個人的には、ニットなど、ハンガーに長期かけていると形が崩れそうなものは、クリーニングに出す時点で「たたみ」仕上げを指定します。
大抵の場合、「吊り」より「たたみ」のほうが少し割増料金ではありますが、自分で畳みなおす手間など考えるとそちらでお願いしたほうが楽。
プロに畳んでもらうと変なシワもつきにくいです。
5.服と服コンビニ袋を挟んでシワ防止
さきほど、クリーニングの袋は外さないほうがシワになりにくい、と言ったように、収納するときに、服と服の間にビニール袋を挟んでいるだけでシワになりにくくなります。
出張や旅行へもっていくときにもこの技は使えて、ビニール袋を洋服と洋服の間に挟んでおいたり、洋服を広げた段階で、ビニールを重ねて、ビニールと一緒に洋服をたたむことでも軽減します。
プロのスタイリストさんも洋服を運ぶときなどによく使う技です。
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6.縮んだニットをダンボールで復活させる方法
縮んでしまったニット・・・もう着れないとあきらめてませんか?
実は自分で、自宅で直せるんです。
用意するものは、シリコン入りのリンスかトリートメント、洗面器、洗濯機、ダンボール、洗濯バサミ、平干しできる場所、だけ。
1.シリコン入りのリンスかトリートメントを用意
ノンシリコンはだめです、シリコン入りがポイント。
2.リンスかトリートメント適量を手のひらで水の溶き、シリコン水を作ります。
洗面器に水をためリンスかトリートメント大匙2、3くらいで大丈夫。
3.シリコン水をニットにしみこませます。
洗面器の水にニットを浸けます。
ニットの表面がつるつるしてくるとOK。
このつるつるがシリコン効果で、ニットを引っ張って伸ばしてもやぶれたりしなくなるんです。
4.シリコン水に浸けこんだニットを30秒脱水機にかけます。
5.段ボールをのばしたいサイズで、胴体、右腕、左腕の3パーツ用意。
角の部分はニットをひっかけないように丸くカットしておきましょう。
6.段ボールを洋服の中に入れていきます。
袖口などのゴム編みの部分伸びてしまわないように段ボールは入れないのがポイント。
裾の部分を洗濯ばさみで段ボールがズレないように固定します。
7.この状態で平干しします。
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乾いたらOKです。
縮んだニット、見事復活。
この技は、縮んだニットのみならず、ニットのサイズをワンサイズ上げたいというときにも活用できます。
7.ラグやカーペットの洗濯と収納方法は?
ラグやカーペットも、洗濯できるならそれがベストです。
しかし、大きいラグやカーペットは洗濯できないので、そういう場合はこの方法で。
ラグやカーペットを広げた状態で、重層をかるくふりかけていきます。
数時間放置した後、重曹を掃除機で吸いきれいにし、その後そのまま天日干しをすると完璧です。
こうすることで重層が匂いを消し、雑菌も排除してくれます。
数時間待つのが面倒な場合は、出かける前に振りかけておくのがおすすめ。
帰ってきてから掃除機をすればいいので、待つ手間をはぶけます。
まとめ
冬物の収納に関する裏技をご紹介してきましたがいかがでしたか?
こういうことって毎年のことながら、正しい方法を知らずに、なんとなくですましてしまっていたりする部分ですよね。
ちょっと知っているだけで、便利なことばかりです。
クリーニングと自宅での洗濯、うまく使い分けて、経済的に、より清潔に収納してみてくださいね。