熱中症予防の水分補給塩水は間違い!正しい方法と対策知識はコレ2016
2020/06/05
2016年の夏は猛暑と予想されています。
暑い年は熱中症で救急搬送される人5万人以上にもなるって知ってました?
熱中症は他人事ではありません。
誰にでもかかる可能性はあります。
そして発生数は7月の中旬から下旬が一番多いんです。
それは体が暑さに慣れていないから。
気をつけましょう!と言ったところで…なんとなく知っているだけのあなたの知識は間違っているかもしれません。
正しい対策&知識で夏を乗り越えましょう!
意外と知らない?!熱中症対策
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汗ふふくときは濡らしたタオルでふく
汗が出るということは、体が体温を下げようとするから。
しかし、汗をかいただけでは体温は下がりません。
汗が蒸発するときに体温を奪って蒸発するため、汗が蒸発してはじめて体温は下がります。
せっかく体が出した汗をすぐふきとってしまうと結局ちゃんと体温は下がらないまま。
体温が下がらないと、体は余計に汗を出そうとしますし、悪循環です。
そこで一番いい方法は、濡らしたタオルを使うこと。
濡らしたタオルでふきとって水分を皮膚に残すようにしましょう。
外出先などの場合は濡らしたタオルでなく、市販の汗拭きシートなどでもOK。
市販の汗拭きシートなら消臭効果もあったりしますので、場合によって上手に使いましょう。
夏におすすめのひんやりタオル
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熱中症になりやすいのは気温が高いときより、湿度が高いとき
天気予報で、予想最高気温を見て、「今日は熱中症に気をつけなくては」と考えている人も多いと思います。
しかし、実際、気温だけを見ても、対策としては不十分。
実は、人間は湿度が10%上がると、気温が2℃上がったのと同じように感じます。
湿度が高いと皮膚の表面の水分が蒸発しにくいので、体温調節がうまくできなくなります。
そのため、気温が低くても、湿度が高いときは熱中症になりやすくなりますが、天気予報などで気温だけを見ていると、油断して対策をしていない場合が多く、余計に危険です。
天気予報は気温だけでなく湿度もチェックしましょう。
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寝るときの冷房は朝起きるまでつけっぱなしで
電気代が心配で…つけっぱなしは寒くなるから…と眠るときに冷房はタイマー設定にする人が多いです。
しかし、熱帯夜の日に冷房が切れて熱中症で亡くなる高齢者が増えています。
寝るときの冷房は、タイマーはかけずに26~28℃くらいの高めの温度に設定しつけっぱなしがベストです。
睡眠中の熱中症予防の観点からだけではなく、次の日の熱中症予防のためにもこれは重要。
タイマーをかけていて、夜中に冷房がきれると目が覚める…そういうことが毎晩続くとよい睡眠がとれず、体力が落ち熱中症の原因になることもあります。
炎天下に駐車した車に乗り込むときは、冷房で十分冷やしてから乗り込む
駐車していた車に乗り込むとき…暑くていやですよね。
閉め切った状態の車内は40℃まで上昇することも!!
急いでいるからと熱い中に我慢して乗り込み、そのうち冷房が効いてくるのを待つ人も多いでしょうが、そこは次官に余裕を持って行動するようにし、暑い車内には乗り込まないようにしてください。
乗っている間に熱中症になることもありますので、しっかり冷やしてから車内へ乗り込むようにしましょう。
特にお子さんや高齢者と一緒に乗る場合は注意が必要です。
熱中症対策として塩水で水分補給するのは大間違い
実は、熱中症には塩分が必要とよく言われますが、水分補給で一番よくないのは塩水なんです。
「熱中症予防にはこまめに水分をとりましょう」
「熱中症予防には塩分が必要です」
こういうことは、夏場になると毎日のようにTVなどでも言われていて、みなさん頭の中にあることでしょう。
しかし、塩水は腸での吸収率が低く、真水の吸収率を100とすると、塩水はたったの10。
水分をせっかくとっても、体内に吸収されないんです。
市販の熱中症対策の飲料などは塩が入っていますが、そういう商品には、糖分も入っていて、ただの塩水とは違うんです。
市販のものは、塩分だけでなく糖分も含まれているので、吸収されるようにできているのです。
熱中症対策におススメのドリンクは、スポーツ飲料。
飲み方は、熱中症予防としてならそのままでもOKですが、気分が悪くなったり、だるくなったり、少しでも症状が出ている場合は、スポーツドリンクをさらに水で薄めて飲むとより吸収がよくなります。
また、水と塩は別々に摂ると吸収率が下がることはありません。
その他、梅干しや塩飴で熱中症対策をするのは効果的です。
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正しい水分補給方法としての目安
- 普段の生活…水・麦茶などでOK
- スポーツや屋外での作業…スポーツ飲料がおススメ
夏場の水分補給をいつもスポーツドリンクや塩の入ったものにする必要はありません。
スポーツなど特に気をつけなければいけないときや、特に暑い日など、場合によってスポーツドリンクなどを選んでください。
2016年の熱中症対策飲料
各メーカーから今年発売となっている新商品をご紹介しておきます。
- ファンタすいか+塩入り
- ソルティ・ライムソーダ
- 塩のはちみつれもん
- 濃いめのカルピス
こんなゼリータイプもおすすめです。
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危険!熱中症になりやすいタイプ
1.汗をかきにくい人
2.太っている人
皮下脂肪が断熱材の役割をしてしまい、熱が身体の外に逃げにくいのです。
太っていて汗をかきやすい人も要注意で、脱水をおこしやすくなりますので水分補給が大事です。
3.前日下痢気味だった人
すでに脱水症状の状態のため注意が必要
4.以前、熱中症になったことのある人
シーズンの間に、1回かかった場合、2~3週間の間に再発しやすいと言われているそうです。
もし、熱中症になった人がいたら?応急処置の方法
とにかく、涼しいところに運び、身体を冷やすことが重要です。
- 日陰・風通しのいいところで休ませる
- 足を高くし、衣服を緩める
- 意識がある場合は、スポーツドリンクなどを飲ませる
- 塗れたタオルで体をふいたり、氷などで脇や首など太い血管が通っている部分を冷やし体温を下げる
※意識がない・症状が改善しない場合は、直ちに医療機関へ連絡しましょう。
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熱中症になりにくい身体をつくる方法
ウォーキングのあとに牛乳を飲むのが効果的。
牛乳は、体の血液の血しょう成分を作る材料になります。
血液を増やす作用のあるタンパク質(アルブミン)が含まれていて、血液の量が増えると体温調節機能が活発になり熱中症になりにくい身体になるとのことです。
ウォーキング後、30分以内に飲むのがポイントです。
ウォーキングの方法は、3分間早歩き→3分間ゆっくり歩くを繰り返す、という方法で1日30分程度を週に3回が理想。
涼しい時期から始めて、徐々に汗をかける身体にしていくのも大切です。
汗をかける体質になっておくことが自分の身体を守る方法なのです。
まとめ
毎年のように夏になると熱中症のニュースが耳に入ります。
高齢者や小さい子供ではないから自分には関係ない、外仕事でもないからならないだろう…そういう気の緩みは本当に危険です。
ちょっとしたことの積み重なりで、熱中症になりやすくなってしまいますが、逆にちょっとした注意をすることで、防ぐことも可能です。
正しい知識で、予防し、猛暑を乗りきりましょう。
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