新築離婚って何?実際に離婚で家を建てるのをキャンセルってある?
2017/10/15
8月3日放送の恋仲第3話で、葵が勤める設計事務所に依頼が来ていた松永邸の設計が、途中で松永夫婦の仲が悪くなり離婚の話が出て、キャンセルに…という内容がありました。
実際この件は葵の熱弁と万里子のすばらしい設計、瑠衣子の説得により、キャンセルにはならずにすんだのですけれど。
「でたー新築離婚!」と当たり前のように使われていたこの”新築離婚”という言葉。
○○離婚、という言葉の一種なのでしょうが、耳慣れないと思ったら…
新築離婚にツイッターでもざわついた
今回の恋仲から学んだことは、新築離婚という恐ろしい単語。
— 機動戦士佐藤 (@HNo3oRI) 2015年8月3日
新築離婚って本当にあるの? #恋仲
— ツバサ (@H_Tsubasa) 2015年8月3日
新築離婚…気持ちとしてはわからなくもない
一番生活の価値観がぶつかりあう場だからなー #恋仲— こけっこ (@kokekkokokekko) 2015年8月3日
ということで新築離婚について調べてみました。
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新築離婚とは?
夫婦が、マイホーム建築中に、お互いの本性を知ったり、信頼関係がなくなったり、結婚相手としての適正に不安になったり、そういうことが理由で家が建ってすぐ離婚してしまうことです。
まだ家が建ってない時期に離婚するケースも含みます。
ドラマ内では、旦那の趣味のコレクションを置く場所がいるだのいらないだのということで揉めていましたね。
現実によくあるパターンでは、たとえば、妻があれやこれや提案しても旦那が非協力的すぎるとか(任せてくれているわけではなく)、性格面が理由になることも多いようです。
”家を建てる”などという大きな出来事がなければ見えない相手の一面が見えてきます。
それなりに人生では大イベントであろう家を買うということに、同じベクトルで向き合うことができなければ、温度差を感じて溝ができます。
業者と交渉したりする機会も少なからずあるので、そういうシーンで相手の頼りなさを感じたりすることもあります。
家をこうしたいという話し合いにおいて、わがままさや頑固さが見え、どうしても受け入れられなかったりすることもあります。
こういったことで、「こんな人とこの先結婚していて大丈夫なのか」という不安に陥ってしまうのです。
また、大きなお金の問題が絡んできますので、価値観の違いなども普段より大きく見えてきます。
夫婦間で、家を買うタイミングであっても、お金の話をすることを嫌がる人もいますよね。
夫婦間でお金の話ができないというのは大問題ですから、そういう点も離婚の理由になります。
そう考えると、ドラマ内のように建築内容で言い合いになるというのはまだいいほうなんだと思います。
建築内容でもめる場合はその時は喧嘩になっても、案外家が建ってみれば、なんであんなにアレにこだわってたんだろう、と思えたり現状に満足できたりする場合が多いようです。
家を建てるにあたり、言い合いだらけになる夫婦は珍しくないらしく、メーカーを交えた話の場でさえも、メーカーさんそっちのけで喧嘩になる夫婦もよくいるようです…。
家を建て始める前に、どうしても離婚、となってしまうのなら、ある意味このタイミングで離婚が決まりよかった、とも言えるのかもしれません。
建てはじめる前であれば、多少のキャンセル代などがかかったとしても、損害はまだ小さいのです。
しかし、実際は、家が建ってから、引っ越ししてみてから、気づくことが離婚の理由になることもあるようです。
たとえば、賃貸住宅ではご近所付き合いなどは、特に都市部では密ではありません。
隣が誰だかわからないのも珍しくはなく、あいさつもしなくても特に問題にもならないことも多いです。
憧れのマイホームが建ち、引っ越しすると、ご近所関係が賃貸よりも密になる場合が多く、そのご近所に対する妻や夫の対応などに幻滅したりすることもあるようですよ。
引っ越ししてから、パートナーに不安や不満を感じ、それが原因で離婚することになると、なかなか面倒が多いんですよね。
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家が建ってから、即離婚なんて…
理由はどうあれ、家が建ってから(建て始めてから)離婚となってしまうと、最大の問題になるのは、住宅ローンの問題です。
既婚者が住宅ローンを組む場合、多くの場合は、配偶者は連帯保証人になっています。
連帯保証人に一旦なってしまうと、たとえ離婚しようとも、連帯保証人としての役割はかわりません。
離婚しても、パートナーじゃなくなった相手の住宅ローンの連帯保証人で居続けることになるのです。
35年ローンを組んで建てた家で新築離婚問題となった場合、いくらパートナーとは夫婦ではなくなったとしても35年間切っても切りきれない関係が続くということです。
自分がその家に住んでいようがいなかろうが、責任の重さは同じです。
その家の所有権が自分ではなくなっても、連帯保証人は連帯保証人です。
結婚した相手だからこそためらいもなく連帯保証人になるのですが、その責任はほぼ一生問題だという現実は、自分が想像するよりも実はなかなか恐ろしいものです。
たとえば、別れた夫が、真面目にローンを払い続けてくれれば何にも問題はありませんが、滞納したら…銀行と連絡がつかなくなったら…間違いなく責任は妻側に容赦なくふるかかるのです。
離婚以来ずーっと会っていない元夫だったとしても、です。
そして、ローン返済のために家を売却しようとしても、もし、その時点で所有権が夫側にあれば、妻の意志だけでは売却できなかったりするようです。
借金に関しての責任は、夫と同等にあるのにもかかわらず、その家を売買するための権限はまた別で、その上、ちゃんと希望通りに家が売れたにしても場合によっては、多額のオーバーローンが残る可能性もあります。
新築離婚の一番の恐怖はこれですよね…ローン!お金の問題!!
まとめ
結局のところ、家を建てるとなって、その過程で、何かしら相手の性格面、価値観に対する不満点、不信感、などがあり妥協できそうになかったら、「ちょっと待った!」をかけるべきということなのかもしれないですね。
離婚するならば、建て始める前!
キャンセル料が多少かかってもそのほうが身のため!家を建ててしまえば桁違いのローンですから…。
新築離婚はおそろしい、これ間違いないです。