高木渉吉良奈津子・松嶋菜々子の部下郷役とナレーションに！声優のドラマでの演技力は？
2020/06/03
フジテレビ系木曜22時「営業部長 吉良奈津子（きらなつ）」。
松嶋菜々子さんが主演で話題のドラマですが、このきらなつで松嶋菜々子さんが演じる吉良奈津子が部長を務める営業部の部下に、郷貴志（ごうたかし）役で出演している渋い男前のヒゲの男性がいます。
何か見たことあるような…でもなんだかピンと来ない‥
そんな人も多いでしょう。
実はこの俳優さん、ある意味超ベテランさん、ある意味新人とも言える人。
びっくりな経歴の持ち主です。
吉良奈津子〈松嶋菜々子）の部下・郷貴志役の渋い男性は誰？
高木渉（たかぎわたる）
出身地 千葉
生年月日 1966年7月25日
特技・趣味 スノーボード
所属事務所 アーツビジョン
身長 167cm
血液型 A型
高木渉さんは、実は俳優さんである以前に、売れっ子声優さんなんです。
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代表作（声優）
- 名探偵コナン 元太・高木刑事など
- ゲゲゲの鬼太郎 ネズミ男
- はじめの一歩 青木勝
- 忍たま乱太郎 平滝夜叉丸
- 機動新世紀ガンダムX ガラード・ラン
などなど…出演作は多数。
国内アニメのみならず、海外アニメや映画の吹き替え、ゲームの声優など本当に多岐にわたる活躍ぶり。
1987年に声優デビューをしてから、第1線で長期にわたって活躍しているベテランです。
名探偵コナンの高木刑事と元太
また、アドリブで入れるセリフにも定評があり、名探偵コナンの高木刑事はまさにその賜物！
当初は役名のなかった刑事だったのですが、高木渉さんのアドリブで、自分の名前を「高木」とその刑事が名乗ったことから目暮警部の部下として高木刑事というキャラクターができ、（フルネームは高木渉さんと同名・高木渉刑事）、レギュラーのキャラクターとして定着し、原作マンガのほうでも高木刑事が登場するようになったというエピソードは有名です。
それだけでなく、高木渉さんは名探偵コナンの中では、コナンの友達の元太くんの声も担当しているんです。
声優さんが同じ作品の中で、複数のキャラクターを担当することは珍しくないことなのですが、まったく声のタイプが違うこの２つのキャラクターを担当しているという事実だけでも結構びっくり！
もっと小さいキャラクターも含めるとコナンの中でもっとたくさんの声を担当してきています。
吉良奈津子のナレーション（天の声）
そんなこんなで、吉良奈津子では、ナレーションも担当。
毎話の最初と最後にお伽話風のナレーションが入りますが、あの声は高木渉さんの声です。
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劇団俳優から大河俳優へ
声優として活躍する一方で、舞台俳優としても活動。
劇団あかぺら倶楽部に所属し、その劇団の公演作品はもとより、それ以外にも多数出演しています。
そんな中、NHKの人形劇「新・三銃士」でボルトス役を務め、その縁で、舞台・三谷版 「 桜の園 」に出演、その後NHKの人形劇「シャーロック・ホームズ」でワトソン役を。
シャーロック・ホームズの制作メンバーに大河「真田丸」のプロヂューサーがいて、それが、大河出演、TVに俳優として出演するきっかけとなったのです。
テレビドラマ初出演が大河というのは異例の抜擢なのですが、その裏にはこんなNHKや三谷幸喜さんとの縁があったのですね。
TVドラマ
- NHK大河「真田丸」（2016年）小山田茂誠
- TBS「毒島ゆり子のせきらら日記」（2016年）中川尚太郎
- フジテレビ「営業部長吉良奈津子」（2016年）郷貴志
- フジテレビ「好きな人がいること」（2016年）第1話 美咲が元々働いていたお店のオーナー
- TBS「IQ246〜華麗なる事件簿〜」（2016年） 滝乃川隆文
- TBS「A LIFE〜愛しき人〜」（2017年） 榊原達夫
- NHK「4号警備」（2017年）遠藤恵輔
- NHK BSプレミアム「ガタの国から」（2017年）いぶし銀俳優 & 謎の重要キャラクター
- NHK「風雲児たち〜蘭学革命（れぼりゅうし）篇〜」（2018年）林子平
テレビドラマ出演は2016年の真田丸以降、どどどっとつまっています。
小さな役もありますが、結構重要な役どころも多く、なんといってもNHKの出演作品の多さ。
これってもう、演技力が評価されている証拠。
実際に、最初の出演作品となった真田丸が放送されたときに、高木渉さんの演技に、心が震えた人が多数いて、Twitterなどでかなり話題になりました。
真田丸の第1話の放送での迫真の演技が見る人の心を掴み、仕事が仕事を呼ぶ結果となっているのです。
そもそも、今もヒゲを生やしておられますが、ヒゲはもともと伸ばしておらず、真田丸の役作りをきっかけにのばしはじめたら評判がよくそのままヒゲをそらずにいるんです。
以前は髪の毛も明るい色だったりして、今の黒髪✕ヒゲのダンディな感じとはちょっと違う雰囲気だったんですよ。
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高木渉さんの演技力は？
いきなりの大河デビューだった高木渉さんのその演技力は、俳優としては新人、無名な人のものとは思えないようなレベルのものでした。
魂で演技をされているようなそんな演技。
毒島ゆり子のせきらら日記でも、迫真の演技で、片岡鶴太郎さんとのシーンに見入ってしまった人が多かったはずです。
高木さんはもともと劇団員、舞台俳優を志していたのですが、その中で声優という仕事を知り、勝田声優学院に入学します。
この声優学校は、勝田久さんという鉄腕アトムでお茶の水博士の声をされた方が作られた学校です。
この学校で、高木渉さんは声優は声をつくるのではなく、役になりきって声を出す、ということを叩きこまれます。
声優の仕事も、演技であるというところは共通しているんですね。
しかし、声優さんというのは声を通して、キャラクターがあるものであり、俳優は自分の人間味のようなものが表に出るものですので、違う部分ももちろんあります。
高木さんは、そもそもの演技、演じる、というところが何をやるにも基本としてしっかりあるので、声優さんとしても、俳優さんとしても、吹き替えであっても活躍することができるんです。
まとめ
テレビドラマは今年になってからの出演ばかりなのですが、声優さんとしてのキャリアと劇団のキャリアがありますから、演技自体はお手の物。
演技派の大物俳優さんが多数出演する大河での堂々した役者っぷりは本当にすばらしかったです。
声優さんとしてもレギュラーのお仕事をかかえる中でのテレビドラマ出演となりますので、なかなか多忙でいらっしゃると考えられますが、今後、もっともっとテレビにも出演していただきたいです。
明るくサービス精神旺盛な性格をしていらっしゃいますので、ドラマのみならずバラエティーでの活躍も期待してしまいますね。
あたたかくて男っぽさもある高木渉さん、男性にも女性にも憧れられるタイプですので、今後さらに爆発的に活躍の場を増やされることでしょう。
アニメが好きで高木渉さんの声のファンだった方が、大河やドラマも見るきっかけになったり、アニメはあまり見ない人がアニメを見るきっかけになったり…そういうジャンルを超えたファンの世界を広げることに繋がるのも素敵な役割ですよね。