世にも奇妙な物語シンクロニシティの意味は?原作の結末ネタバレ因縁との違い

      2017/01/21

フジテレビ系「世にも奇妙な物語」。

2016年10月8日に放送「世にも奇妙な物語’16秋の特別編」の黒木メイサさん主演「シンクロニシティ」には原作があります。

新津きよみさんの(彼女たちの事情」という短編集の中の「シンクロニシティ」という小説が原作となっています。


彼女たちの事情 (光文社文庫)

ここではその原作小説のあらすじと結末をまとめています。

ドラマのシンクロにシティのネタバレあらすじ感想はこちら

原作の主な登場人物とドラマのキャスティング

・栄子(えいこ)→ドラマ:黒木メイサ
・朱美(あけみ)→ドラマ:藤井美菜

二人は大学の英文科で一緒だった。

同じテニス同好会にも所属していた。

※ドラマの役柄の名前は一緒ですが細かい設定は原作とは違います。

タクシーの運転手

原作 あらすじ

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ある日、栄子はデパート出かけた。

新宿のとあるデパートの贈答品売り場。

そこで、偶然、大学で同じクラスだった朱美と会う。

大学を卒業して依頼の12年ぶりの再会だった。

二人は、喫茶店で話すことにした。

それだけではものたりずに、お酒をのみながらもう少し話すことにした。

二人とも結婚して子供がいたが、その日は二人とも、偶然にも夫が出張中で、そればかりか二人の子供は男の子であり、子供はその日、お泊り保育だったのだ。

遅くまで、話し、お酒を飲んで、とっくに終電の時間をすぎていた。

二人はタクシーで帰ることにしたのだが、偶然にも二人とも同じ場所に住んでいた。

最寄り駅が同じ。駅を挟んで南側と北側の違いだけ。

さらには、二人は結婚して同じ名字にまでなっていた。

二人とも、今の姓は、山田、だ。

そんな栄子と朱美は、一緒にタクシーに乗り込んだ。

お酒が入っているのもあり、タクシーの中でも、今日の偶然続きの出来事を興奮気味にタクシーの運転手に語った。

「これってシンクロニシティって言うのよね」

シンクロニシティとは、共時性や、偶然の一致のことだ。

一見、無関係と思えるような日時・場所で、何か意味を持つかのように起こる出来事…。

日本でよくいう、虫の知らせも、シンクロニシティのうちに入る。

「そういうのなら経験あります」と運転手が話し始めた。

夢にある人が出てきて、助けを求めるものの、自分は助けることができず…目覚めると体中が汗まみれ。

そこに、その夢で出てきた人が死んだという連絡が…。

「それって親しい人?」

運転手ははぐらかした。

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朱美はこの手の話が好きなようで、まるでこわい話をするときのようにいろいろと話し始めた。

  • ジェームス・ディーンの話…ジェームス・ディーンはポルシェで事故死したのだが、その事故の前に、交通安全のCMを撮影していた。また、彼の出演作「理由なき反抗」の共演者も謎の死をとげている人が多い。
  • リンカーンとケネディの話…二人には共通点がたくさんある。ふたりとも暗殺されたのだが、それは金曜日だった、それだけでなく、そのとき二人とも妻と一緒にいた。そして、初当選した年、大統領になった年はそれぞれちょうど100年の違いがあり、二人の大統領の後に大統領になったのは、それぞれ副大統領をしていたジョンソンという人物で同じ名前。そして、そのジョンソンの誕生年も100年違う。
  • アメリカの双子の話…生まれてすぐに別々に養子に出された双子が、別々に育ち、大人になってから、生き別れたもうひとりを探した。すると、二人は、同じ名前の女性と結婚し、生まれた子供に同じ名前をつけていた。それに加えて、二人は同様に離婚し、再婚した相手は、また同じ名前の女性だったし、ペットにつけた名前も同じ。同じ職種の同じような会社に勤めていたりと共通点ばかりだった。
  • エドガー・アラン・ポーの話…エドガー・アラン・ポーの作品と同じような事故がおき、その結果事件が起きるがそのときの被害者の名前は、小説の被害者と同姓同名だった。

そんな朱美の話を聞く中で、運転手は「まるで神様が仕組んだみたいですね」と言った。

また、栄子は「事実は小説よりも奇なりってわけね」と言い、シンクロニシティの話は終わった。

二人は、タクシーに乗る前にしていた話題に戻した。

同窓会をしたいという話だ。

そして、二人の話題は、テニス同好会の夏合宿の話に。

大学4年生の夏。

8月3日、4日で白馬に合宿に行った。

偶然にも、その日が8月3日で深夜になり4日になったところだった。

その合宿には、OBの金井さんも来ていたのだが、先輩ヅラして話す金井にいたずらを仕掛けたのを思い出す。

次の朝、金井が森を散歩すると言っていたので、あちこちの草を結んでおいたのだ。

結局、金井は次の日、二日酔いで散歩どころではなかったのだが…。

二人は思い出話に盛り上がり、笑い転げた。

そして、笑いがおちついてきたとき、タクシーの運転手が「因縁」とつぶやいた。

タクシーの運転手は昔、白馬で民宿を経営していた。

民宿の名前は「りんどうの宿」。

それは、二人が宿泊していた宿のとなりにあった民宿だ。

運転手の娘は当時3才。

娘がかわいがっていた愛犬は、誰かが仕掛けた罠で骨折してうごけなくなり、家にかえってこなかった。

娘は一人で犬を探しにでかけた。

犬を発見したものの、3才だった娘は迷子になってしまい…そのまま気を失って…

亡くなったのだ。

それは12年前の8月4日のことだ。

さっきの運転手の話、夢の中で助けを求めていたのは、運転手の娘。

「今日が娘の命日です。13回忌を迎えたら、もう思い残すことはない。そう決めていました。娘のところに行くって。」

運転手は、二人の家の方向へ向かってはいなかった。

対向車には、大型トラック。

運転手はアクセルを踏むとセンターラインを越え、大型トラックに向けて車を…。

~完~

解説&感想 シンクロニシティと因縁の違いは?

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原作を読むと、途中から鳥肌が消えませんでした。

原作は短編集ではありますが、この「シンクロニシティ」は20ページにも満たない短い作品です。

その中にある空気…

ぞくぞくして、とても後味の悪い作品でした。

シンクロニシティと一言で言うには、悪い偶然ばかりが重なったというそういう出来事のお話です。

いい意味でのシンクロニシティも世の中には溢れているのでしょうが、こうも悪いことばかりが偶然に重なるというのは、本当に因縁。

シンクロニシティとは…

  1. 虫の知らせのような、意味のある偶然の一致。心理学者ユングが提唱した概念。共時性。同時性。同時発生。

因縁とは…

  1.  仏語。物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。
  2.  前世から定まった運命。宿命。
  3.  以前からの関係。ゆかり。
  4.  物事の起こり。由来。理由。
  5.  言いがかり。

引用:goo辞書

シンクロニシティは偶然な感じの意味合いが強いですが、因縁は、もっと奥深く重いもの、逃れられないようなイメージの言葉ですよね。

神様が仕掛けたようなことがシンクロニシティーだとしたら、この因縁は、運転手の娘の因縁ってことでしょうか。

12年前のその日に、3人(というか4人)は白馬で繋がっていた。

草のいたずらが…。タクシー運転手の娘が亡くなる原因となっていた…。

二人に当時悪気はなかったとしても、それはしてはいけなかったことではあります。

悪ふざけが元であっても人が死ぬこともあります。

事故なのかもしれませんが、偶然の事故ではありませんから。

実際、科学的な根拠のない出来事っていうのは、いろいろあります。

でもその出来事には、ただの偶然ではない理由があるとしたら…ただ、震えるばかりですね。

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